ロードサイド店舗とは？出店するメリットや選び方について解説

町を歩いているとさまざまな場所でお店を見かけますが、そのなかでもロードサイド店舗があるのをご存じでしょうか。
このロードサイド店舗とは何か、どのような特徴があるのかなどを知っておくと、今後の役に立つでしょう。
この記事では、メリットや選び方などを解説し、今後の出店に役立てられる情報をお伝えいたします。

ロードサイド店舗を出店するとは

そもそもロードサイド店舗とは、どのような特徴があるお店なのかご存じでしょうか。
以下では特徴や魅力などについて解説しているので、どのようなお店なのかを学びましょう。

道路沿線にあるお店

ロードサイド店舗とは、交通量が多い道路沿線で開かれているお店を指して使われる言葉です。
幹線道路沿いはもちろん郊外の生活道路など、いずれも車がよく行き来する場所が該当します。
そのため、お店を利用する方はバスや電車よりも、自動車を利用しているケースが比較的多いです。
もともとロードサイドは英語で「沿道」の意味があり、沿道店舗を指す用語です。
お店を利用した経験はなくても、車を利用していると目にする場面が多くなるため、自家用車がある方にとっては馴染み深い店舗形態といえるでしょう。
東京都をはじめとした都心部は、バスや電車などの公共交通機関が発達しているため、このような店舗形態は比較的少なめです。
反対に郊外へ行くと、公共交通機関よりも自家用車を利用して移動する層が多くなるため、よくロードサイド店舗をみかけます。

お店の特徴や魅力とは

なぜ交通量の多い道路の沿線にお店を構えるのかは、そのお店のターゲット層を考えると分かりやすいです。
そもそもこのような場所を行き来するのは、基本的に自動車を使っている方が中心となります。
そのため、お店のターゲット層も自家用車を使っているドライバーが中心となっているのです。
先述したように、そもそもこのお店の形態は、都心よりも郊外でよく見られる特徴があります。
都心部は公共交通機関が発達しているため、自家用車を所有していない方がとても多いです。
また、免許を取得していない若者も近年増加しているため、このような場所にお店を構えても集客効果が見込めません。
対して、公共交通機関よりも自動車を使う層が多い郊外においては、多くの集客が期待できるのです。
実際に、車で来客する方が中心となる傾向があり、多くの場合はお店に広い専用駐車場を構えています。
なかには、家族や友人同士で車を使って来店した場合を考えて、店内に50席以上用意しているケースもあります。
さらに、ロードサイド店舗の場合は、通常よりも幅広くターゲットを設定できるといわれています。
たとえば生活道路がある場合は、ファミリー層に利用してもらえる可能性があるため、大人数での来店も増えるでしょう。
また、産業道路の場合はビジネスパーソンをはじめ、現役世代の方を中心に利用されます。
このように、どのような方が行き来している場所なのかに応じて、集客性が異なるのです。
お店のコンセプトや業種などはさまざまですが、通常よりも広いターゲット層に対してアプローチできる点で優れています。

ロードサイド店舗を出店するメリット

道路沿線でお店を開く場合、通常とは異なるさまざまなメリットを得られると考えられます。
また、併せてリスクやデメリットも学び、お店の特徴をより深く知って出店しましょう。

集客しやすい

交通量が比較的多い場所にお店をオープンすると、そこを行き来する方を丸ごとターゲットにできます。
運転している際に目に留まりやすくなる場合、その方の記憶に残り、興味関心を刺激できる可能性が高いです。
その結果、幅広い方をターゲット層にして、集客効果を発揮できると考えられるでしょう。
また、主にターゲットとなるのは車やバイクなどを利用している方なので、駅近くのお店よりも商圏が広いです。
一定のエリアにだけ固着せずにお店をアピールできるため、認知度も向上していきます。

駐車場のある場所で営業しやすい

基本的に、郊外のショッピングセンターやお店などには、専用駐車場が完備されている傾向があります。
そのため、お店を構える場所によっては、オープンの際に自分で駐車場を確保する必要はないといえるでしょう。
さらに郊外の場合は地価が安く、都心よりも広々とした駐車場が利用できる傾向があります。
もし集客効果がアップして、多くのお客様に利用してもらえるようになっても、駐車場に余裕があれば安心です。

競合に注意しなくてはならない

先述したように、ロードサイド店舗は商圏が広く多くの方にリーチできるメリットがありますが、同時に競合店が多いことを意味します。
そのため、たとえ郊外の場所を選んだとしても、競合店が近くに参入してくる可能性がある点を考慮しなくてはなりません。
他のお店との差別化を意識しないと、お客さんが他のお店に流れておこなってしまうリスクがあります。
とくに、大手のお店が大規模なお店をオープンする場合は注意が必要です。
独自の魅力や強みなどがないと、お客さんは興味関心を示してくれないので注意しましょう。

ロードサイド店舗の選び方

お店を開くためには、視認性や交通量など、さまざまなポイントに着目すべきだとされています。
以下では具体的なポイントについてピックアップし、選び方のコツを詳しくお伝えしていきます。

視認性を意識する

お店の視認性向上を意識すれば、多くの方にお店を覚えてもらったり、興味関心を刺激したりできます。
そもそもお店の存在を認識してもらえなければ、誰も来店しようとすらしてくれません。
そのため、まずは看板や広告などを大胆に設置して、お店の存在をアピールしてみましょう。
視認性が向上すれば、お店の沿道を通行する方全体をターゲットにできるので、普段あまり通行しない方にもアピールできます。
看板は大きく読みやすい文字・カラーを意識したり、電光看板を取り入れたりすると効果的です。

駐車可能台数や交通量を意識する

せっかくお店が魅力的でも、駐車可能台数が少ないと来店ができなくなってしまうでしょう。
お店の賃貸借契約を締結する際は、建物の品質はもちろん駐車場の広さもチェックしなくてはなりません。
とくにファミリー層の来店を想定している場合は、席数やサービス内容にゆとりを持たせることで、より幅広いニーズに応えやすくなります。
多くの方がゆったり余裕をもってお店を利用できる環境なのかを、確認したうえでオープンしたいものです。
さらに、お店の近くの交通量も必ずチェックして、集客が期待できそうか分析してみてください。
大切なのはお店が営業している時間帯に、どの程度の交通量が想定されるかのポイントです。
たとえ朝方や夕方に交通量が多い場所でも、お店が営業している日中に少ないと、集客は見込めなくなります。
そのため、ある程度車が行き来する場所と時間帯を見極めて、お店を営業する必要があります。
この場合は地方自治体のホームページにアクセスして、主要道路の交通量に関するページをチェックすると分かりやすいでしょう。
また、できればお店を営業している時間帯に、周辺を散策してみてはいかがでしょうか。
実際の交通量はもちろん周辺環境もチェックできるので、お店を構えても問題なさそうか判断できます。

まとめ

ロードサイド店舗は郊外でよく見かける、沿道にあるお店として知られている形態です。
出店すると車やバイクなどを利用している方をターゲットにでき、工夫次第で集客効果が見込めます。
選び方として、交通量や駐車可能台数などを事前にチェックして、お店の利便性を確認しましょう。