バイオフィリアとは?オフィスの空間づくりへの活用法についても解説

バイオフィリアとは?オフィスの空間づくりへの活用法についても解説

バイオフィリアという言葉を聞いたことがあっても、具体的にどのような意味を持つのかご存じない方も多いかもしれません。
近年では、オフィス空間において自然とのつながりを意識した設計が注目されるようになっています。
植物や木材、音などを活用した空間づくりによって、働きやすさと快適性の向上が期待されているのです。
本記事では、バイオフィリアの基本的な考え方や得られる効果、導入する際のポイントについてご紹介いたします。

オフィスバイオフィリアとはなにか

オフィスバイオフィリアとはなにか

オフィスで自然を感じる「バイオフィリア」という考え方が、近年多くの企業で注目されています。
日本でもストレス緩和や生産性向上に効果があるとして、オフィスへの導入が進んでいます。

バイオフィリアは造語

「バイオフィリア」は「バイオ(生命)」と「フィリア(愛好)」を組み合わせた造語です。
1984年に生物学者E.O.ウィルソン氏が提唱し、人間は自然や生命とつながりたい本能を持つと説きました。
当初は、生物への本能的関心を示す言葉でしたが、2000年代以降は空間設計にも応用され、「バイオフィリックデザイン」という手法に発展しています。
ギリシャ語のphiliaは「愛着」を指し、ここには単なる好みを超えた深いつながりへの希求が込められています。
日本では「生命愛」と訳されることもあり、自然との再結びつきを求める思いが語源に宿っています。
北欧やオーストラリアなど世界各地で官民の建築ガイドラインにも取り入れられ、国際的な潮流となりつつあるものです。

基本概念

基本概念は、人間が本能的に自然とのつながりを求める点にあります。
都市生活やデジタル環境で疲弊しがちな現代人にとって、植物や光、水などの自然要素は心身のバランス回復に有効です。
緑が視界に入るとストレスホルモンのコルチゾールが減少し、幸福感が15%向上するとの報告などが示されています。
自然光の活用や木質の内装、さらには水音や風の匂いなど五感を通じた体験が、空間全体のウェルビーイングを高めるカギです。
心理学の「注意回復理論」では、自然に接することで集中力の資源が回復し、疲労を感じにくくなると説明されます。
この理論を裏付ける実証研究も増えており、バイオフィリアは学術的にも有効性が高いと評価されています。

注目される背景

バイオフィリアが注目される背景には、ストレス増加や働き方改革の流れがあります。
感染症の流行でオフィスの価値が再考され、自然を感じられる場への需要が高まっています。
健康経営の具体策やSDGsへの取り組みとしても採用され、企業ブランディングにも寄与しています。
Z世代を中心に「サステナブルな職場」を重視する声が強まり、採用競争力を高める施策として導入する企業も増えました。
エネルギー効率の高い自然換気や日射制御との相乗効果が期待できる点も、施設管理の観点から関心を集めています。
国際標準ISO22955でもバイオフィリックデザインの考え方が取り上げられ、今後の普及を後押しすると注視されています。

▼この記事も読まれています
オフィス移転を業者に頼むメリットは?業者選びのポイントや注意点をご紹介

オフィスにバイオフィリアを取り入れる効果

オフィスにバイオフィリアを取り入れる効果

オフィスにバイオフィリアを取り入れると、働く人の心身や業務効率に多くの好影響が期待されます。
ここでは「幸福度」「生産性」「創造性」の三面から効果を見ていきます。

幸福度が上がる

植物の配置や自然光、水の音や香りなどの要素は精神的安定を促し、職場環境への満足感を高めます。
複数の政府調査でも、緑に囲まれた空間で働く人は感情の安定度や帰属意識が向上することが確認されました。
心拍数の低下や脳波の安定といった生理的指標にも好影響が表れています。
パーソナルスペースに小さな多肉植物を置くだけでも効果は実感しやすいと言われます。
精神的ストレスが下がることで欠勤率が減り、メンタルヘルス対策にかかるコストの削減にもつながるでしょう。

生産性が向上する

自然要素のある職場では、視覚・聴覚のリラックス効果が集中力を高め、生産性向上に結び付きます。
自然光を多く取り入れると睡眠の質が改善し、日中のパフォーマンスが持続しやすくなるとのデータもあるくらいです。
木製家具や壁面緑化は精神的疲労を和らげ、作業への意欲を後押しします。
さらに、視線の先に自然要素があるとマルチタスク時の切替コストが低減するという報告も。
ある企業ではバイオフィリック改装後に入力ミスが12%減少した事例も報告されており、品質管理の面でも効果が示唆されています。

創造性が高まる

緑の多い空間に身を置くと脳が活性化し、問題解決能力や柔軟な発想力が高まると報告されています。
水の流れる音や風に揺れる葉の動きが穏やかな刺激となり、思考の幅を広げるのに役立ちます。
自然素材で構成された会議室では会話が活性化し、自由な発言が促されるため、創造的な発想の共有が進むのです。
ブレインストーミング実験では、壁面に植物を設置したグループがアイデア数で対照群を約20%上回ったという結果もあります。
エンドユーザーとの共創スペースに導入すると、訪問者の満足度向上と新規ビジネス創出の両面で効果が期待できます。

▼この記事も読まれています
オフィス移転にかかる費用相場は?内訳や削減方法について解説

オフィスにバイオフィリアを取り入れる方法

オフィスにバイオフィリアを取り入れる方法

オフィスで自然を感じる工夫は、大掛かりな改装を行わなくても始められます。
ここでは「観葉植物」「木材」「BGM」の三つの観点から具体策を紹介します。

観葉植物を配置する

観葉植物を適切に配置すると視覚的に自然を感じられ、ストレス軽減につながります。
緑視率を10〜15%に保つと心身の安定や集中力の向上が見込めるとされており、多くの企業が参考にしています。
天井から吊るすタイプや壁面グリーンパネルを活用すれば、限られたスペースでも圧迫感なく自然を演出できるでしょう。
レイアウト変更時は動線を妨げない位置に鉢を設置し、転倒防止のため耐震固定も忘れないようにすると安心です。
耐陰性の高いサンスベリアやシェフレラはメンテナンスが容易で、忙しいオフィスにも導入しやすい品種です。
季節ごとに花が咲く小鉢を受付に置くと、来訪者へのホスピタリティも演出できます。

木材を使った内装や家具を配置する

木材を使った内装や家具は視覚的なやさしさに加え、手触りや香りが五感に働きかけリラックスを促進します。
木製テーブルや椅子を導入するだけでも共有スペースの印象が柔らかくなり、コミュニケーションが活性化します。
経年変化で色味が深まる無垢材を選ぶと長期的な愛着が育まれ、メンテナンス工程も社員参加型のイベントにできるでしょう。
再生可能資源を活用する取り組みはサステナブルな姿勢を示し、企業イメージ向上にもつながります。
地域産材を用いれば輸送時のCO2排出を抑えられ、地元経済の活性化にも貢献できます。
自然塗料を使って仕上げることで化学物質の揮発を抑え、アレルギー対策にも配慮可能です。

BGM

自然音を取り入れたBGMはオフィスの雰囲気を和らげ、集中力や気分を整えるサポートをします。
小川のせせらぎや鳥のさえずりなどを適切な音量で流すことで、業務を妨げず快適さを保てます。
午前の集中タイムや午後のリフレッシュなど、時間帯を分けて流すとメリハリが生まれるでしょう。
ヘッドセット利用者が多い部署では個別再生と共通スピーカーを併用し、好みの差を吸収するハイブリッド運用が推奨されます。
自然音は季節替わりのプレイリストを活用すると新鮮味を保ちやすい。
スピーカーは天井埋込型を選ぶと音が均等に広がり、個々のデスクではボリュームを上げなくても効果が感じられます。

▼この記事も読まれています
オフィスレイアウトのときに参考にしたい基準寸法!目安やメリットを解説

まとめ

バイオフィリアは、自然と調和した職場づくりを目指すうえで欠かせない考え方として、多くの企業で注目されています。
幸福感の向上や業務の効率化、柔軟な発想の促進など、働く人にとって多くの良い効果が期待できる点が魅力です。
観葉植物や木材の活用など、手軽な方法から始められるので、ぜひオフィス改善の一環として取り入れてみてください。

株式会社TENPOUPの写真

株式会社TENPOUP

店舗は単なる物件ではなく「事業のスタート地点」と捉え、誠実な情報提供とスピーディな対応を大切にしています。
出店に向けた理想の一歩を、親身にサポートすることを信条としています。

■強み
・岡崎市 / 豊田市を中心とした三河エリアに密着
・飲食店、ナイトワーク、居抜きなど多業種対応の実績
・スピード感と柔軟な対応力でご希望に沿った物件をご提案

■事業
・貸店舗(飲食 / 物販 / サービス業向け)
・貸事務所(小規模~中規模オフィス)
・居抜き物件やナイトワーク対応物件も豊富にご用意