オフィスにパーテーションを設置したい!種類や選び方について解説

オフィスにパーテーションを設置したい!種類や選び方について解説

オフィスで空間を仕切るために、パーテーションの導入を検討される方もいらっしゃるでしょう。
オフィス用のパーテーションには、複数の種類があり、目的やオフィスの雰囲気にあわせて選択することが大切です。
今回は、オフィスにパーテーションを設置する目的やパーテーションの種類、選び方について解説します。

オフィスにパーテーションを設置する目的とは

オフィスにパーテーションを設置する目的とは

ひとくちにパーテーションといっても種類はさまざまで、目的によって適した商品が異なります。
まずは、パーテーションをオフィスに設置する目的を明確にしておきましょう。

空間を仕切る

近年は、開放的なオフィスが増えていますが、全く空間を仕切らないというわけにはいきません。
重要な話をする会議室や応接室、従業員が休憩するためのリフレッシュスペースなどには仕切りが必要です。
しかし、壁で仕切りをつくってしまうと、せっかくの開放感が失われるだけでなく、時間やコストもかかります。
パーテーションを設置すれば、目的や状況に合わせて自由にスペースを区切ることができ、また壁を設置するよりもコストを抑えられるというメリットがあります。

視線を遮る

デスクが対面にあるとお互いの視線が気になり、仕事に集中できないということもあるでしょう。
通路や入口付近の席は、社員や来客が出入りするたびに気が散り、生産性が低下する可能性があります。
このような場合に、パーテーションを設置すると、周囲を気にせずに落ち着いて作業ができるようになります。
また、デスクには、暗証番号を書いた付箋やメモ、他人に知られてはいけない資料が置いてあることも多いです。
パーテーションを設置することで、来客者からの視線が届きにくくなり、セキュリティ面を強化できます。

防音性を高める

防音性を高めたい場合にも、パーテーションは有効です。
パーテーションには、音漏れを防ぐ効果があり、とくに天井までのハイパーテーションは、高い防音効果が期待できます。
コロナ禍以降、テレワークから出社勤務へ変更する企業が増えましたが、取引先が在宅ワークを継続していることも少なくありません。
相手がテレワークであれば、電話やウェブ会議を利用しますが、その際に他の従業員の話し声が気になることがあります。
パーテーションを設置すると、防音効果によって周囲の雑音を遮断し、集中しやすい環境を作ることが可能です。
背景の目隠しにもなるので、テレワークで急なWeb会議が入っても慌てることなく、安心して対応できるでしょう。

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オフィスに導入するパーテーションの種類や特徴について

オフィスに導入するパーテーションの種類や特徴について

オフィスにパーテーションを設置する場合、目的にあわせて高さや形状などを選ぶと、より快適な空間がつくれます。
ここからは「高さ」と「素材」から見るパーテーションの特徴について解説します。

高さ別でみるパーテーションの特徴

パーテーションの高さには、大きく分けて「ローパーテーション」と「ハイパーテーション」の2種類があります。
手軽に仕切りを作りたい時に便利なデスクパーテーションもあるので、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
ハイパーテーション
ハイパーテーションとは、床から天井まで届く高さの間仕切りのことです。
天井付近が開いた「欄間オープン」と、天井まで壁に覆われた「欄間クローズ」があります。
天井高まで仕切ることで個室空間を確保できるため、応接室や会議室、ロッカールームに用いることが多いです。
ドアを設置して鍵をつければ、セキュリティ面を強化することができ、安心してスペースを活用できるでしょう。
なお、天井まで壁に覆われているタイプは独立したスペースになるため、消防や空調の設備を備える必要があります。
また、組み立て時や解体時には、専門業者への依頼が必要で、時間とコストがかかる点にご注意ください。
ローパーテーション
ローパーテーションとは、床からの高さが1,500mm程度までの間仕切りのことです。
ハイパーテーションほど明確に空間を仕切らないため、閉鎖的にならずにオープンな空間を維持できます。
また、低価格で簡単に連結・設置がおこなえること、短納期であることもメリットのひとつです。
ただし、ハイパーテーションと比べると遮音性に劣るため、会議室など重要事項を扱うスペースには向いていません。
デスクトップパーテーション
デスクトップパーテーションとは、デスク上に設置する間仕切りのことで、3つのなかではもっとも低いタイプです。
対面式のデスクでは、正面に設置することでお互いの視線を遮断することができ、従業員の集中力向上に繋がります。
不要なときはコンパクトに収納できる折りたたみ式タイプもあり、web会議などの特定の時間にしか使わない場合に便利です。

素材別でみるパーテーションの特徴

パーテーションは、素材の種類が豊富で、どれを選ぶかによってオフィスの印象がガラリと変わります。
また、素材によって費用も大きく異なるため、目的や使用箇所によって適したものを取り入れましょう。
ガラスパーテーション
ガラスパーテーションとは、パネル部分の一部またはすべてにガラスを用いた間仕切りのことです。
使用されるガラスは、透明や半透明、強化ガラスなどさまざまで、オフィスの雰囲気に合わせて選ぶことができます。
また、ガラスパーテーションは光を遮らないため、明るさを保ったまま開放感のある空間を演出できる点もメリットです。
デメリットとしては、受注生産が多いことから設置費用が高額になりやすい点が挙げられます。
スチールパーテーション
スチールパーテーションとは、スチール製のフレームとパネルで構成された間仕切りのことです。
不燃性、耐震性、遮音性に優れており、見栄えがシンプルでオフィス空間に馴染みやすい点が特徴です。
オフィスや店舗、クリニック、塾など、幅広い場所で利用されています。
アルミパーテーション
アルミパーテーションとは、アルミ製のフレームにパネルが固定された間仕切りのことです。
軽くて簡単に運べることから、頻繁にレイアウトを変更するオフィスに適しています。
カラーバリエーションも豊富なため、オフィスの雰囲気に合ったデザインが見つかるでしょう。

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オフィスのパーテーションの選び方とは

オフィスのパーテーションの選び方とは

オフィスにパーテーションを導入するとなったら、何を基準に選べば良いのでしょうか。
パーテーションは、「なぜ導入するのか」を明確にし、その目的にあった商品を選ぶことが大切です。

視線を遮りたい場合

周囲からの視線を遮りたい場合は、座った高さで視線を遮れるくらいの背の低いパーテーションを使用するのがおすすめです。
デスク周りに必要以上に高いパーテーションを使用してしまうと、圧迫感があり風通しまで悪くなってしまいます。
そのため、1200mmくらいの高さのローパーテーションやデスクトップパーテーションを導入すると良いでしょう。

応接スペースを作る場合

応接スペースを作るためにパーテーションを導入する場合は、ハイパーテーションがおすすめです。
パーテーションがオフィスに馴染むよう、設置している家具やイメージカラーに合わせた素材や色を選びましょう。
コーナーポールなどのパーツを利用すれば、L字型やコの字型など好みのレイアウトでパーテーションを設置することが可能です。

一時的に空間を仕切りたい場合

一時的にパーテーションを使ってスペースを仕切りたいという場合は、折りたたみ式のパーテーションがおすすめです。
折りたたみ式であれば、必要のない時には、さっとたたんで収納できるので、スペースをとりません。
また、キャスター付きやマグネットで連結できるタイプなどもあるため、使用場所に合わせて選ぶと良いでしょう。

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まとめ

オフィスにパーテーションを設置すると、セキュリティを確保できる、周囲の視線を遮断できるなどのメリットがあります。
ひとくちにパーテーションといっても、多様な種類があるので、使用する目的やオフィスの雰囲気に合わせて選ぶことが大切です。
ご自身や従業員のストレスを緩和するためにも、うまくパーテーションを活用して、快適なオフィス環境を手に入れましょう。