オフィスにおける休憩室の重要性とは?設置のメリットやポイントを解説

オフィスにおける休憩室の重要性とは?設置のメリットやポイントを解説

オフィス設計では、業務をおこなう執務室に重点が置かれることが多いかもしれません。
しかし、多くの社員が共有する休憩室も、業務に影響するほど大事なスペースのひとつです。
そこで今回は、オフィスにおける休憩室の重要性と設置のメリット、ポイントについて解説します。

オフィスにおける休憩室の重要性

オフィスにおける休憩室の重要性

労働省が定める法令である「事務所衛生基準規則」によると、企業は休憩室の設置に努めるようすすめられています。
なぜそれほど休憩室が重要とされているのか、ここでは3つの点を解説します。

重要性①クリエイティブ・オフィス推進

経済産業省が2007年に「クリエイティブ・オフィス推進実行委員会」を設置しました。
クリエイティブ・オフィスとは、社員の想像力やモチベーションを高め、組織活性化を促進させるオフィス環境のことです。
組織力の向上を目指す企業にとって、クリエイティブ・オフィスは重要課題といえます。
その取り組みの一環として、休憩室を充実させることが見直されています。

重要性②働きやすさ向上

休憩室の設置は、社員の働きやすさ向上につながります。
執務室と別個の休憩室があると、オンとオフのメリハリがつきやすく、業務に集中しやすくなります。
生産性の向上や新たな価値の創出にも、間接的に寄与するでしょう。

重要性③社員の心身ケア

オフィス内では、長時間同じ姿勢でデスクワークをする社員が多くいます。
筋肉の緊張や肩こりから、心身の不調につながるケースも多いでしょう。
そこで、業務のスペースからいったん離れ、適度にリフレッシュできる休憩室を設けることは、社員の心身ケアの面から見ても重要です。

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オフィスで休憩室を設置するメリット

オフィスで休憩室を設置するメリット

オフィスに休憩室を設置すると、多くのメリットを生み出します。
ここでは、主な5つのメリットを解説します。

メリット①コミュニケーションが活性化される

部署の垣根を越えて、さまざまな社員が利用する休憩室を設ければ、社内のコミュニーションが活性化します。
社員同士の情報交換により、業務の効率性が上がる可能性もあるでしょう。
業務と関係のない世間話から、新たなアイデアが生まれるケースもあります。
良いコミュニケーションにより、人間関係が円滑になれば、離職率低下にもつながるかもしれません。

メリット②企業のブランディングになる

休憩室を居心地の良い場所にするために、デザインやインテリアにこだわることは、企業ブランディングにおいて効果的です。
就活生や求職者に対しては、社員を大事にする企業としてのアピールができます。
また、来訪者との打ち合わせスペースとして使用し、クリエイティブな企業の印象も与えられるでしょう。
こだわりの休憩室を作ることは、企業ブランディングの一環として有益な投資といえます。

メリット③社員の満足度が向上する

休憩室の設備が整っていると、社員の満足度が向上します。
働きやすい職場ではモチベーションを保ちやすいため、離職をとどまらせる要素ともなるでしょう。
結果として、優秀な人材の流出を防ぐことにもつながります。
単に休憩のためのスペースを作るだけではなく、休憩時間をより充実させるための設備を設置するのがおすすめです。
休憩室の人気の設備としては、コーヒーサーバーやリラックスチェアなどが挙げられます。
社員が仕事に行き詰まったり、ストレスを感じたりした場合に立ち寄ってほっとできるスペースを作ると、満足感が向上するでしょう。

メリット④社員の発想力を刺激する

クリエイティブ性が求められる業務の場合、淡白な印象の執務室や絶えず電話が鳴っている環境などでは、新しいアイデアが生まれにくい場合があります。
一次的に日常業務をおこなう環境から離れると、新たな発想が生まれる場合があるでしょう。
おしゃれなカフェのようなデザイン性の高い休憩室では、社員の発想力がより刺激されやすくなります。
また、個室の休憩室を用意すると、1人の静かな時間が確保でき、社員が集中力を回復させるのに役立つかもしれません。

メリット⑤ストレスが軽減される

仕事中のストレスが高まると、脳の中枢から血液が移動し、生産性の維持やほかの人と協働する気力が失せる場合があります。
そのような場合は、ストレスをリセットするための環境が必要です。
自然の緑には、ストレスを軽減させる効果があるといわれています。
オフィスの立地的に、外の公園などに散歩に出かけることが難しい場合は、休憩室にグリーンの要素を取り入れられます。
休憩室に観葉植物やフェイクグリーンなどを設置すると、良い気分転換になり、気持ちをリセットできるでしょう。
窓に面した位置に休憩室を設け、自然光を浴びられるようにするのも、ストレス軽減のために良い方法です。

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オフィスに休憩室を設置する場合のポイント

オフィスに休憩室を設置する場合のポイント

休憩室からさまざまなメリットを得られるようにするには、設置時の工夫が欠かせません。
ここでは、休憩室を設置する場合のポイントを5つ解説します。

ポイント①設置場所と広さを工夫する

休憩室が設置してあっても、場所や広さが適切でなければ、十分にリフレッシュできません。
休憩室は執務室から適度な距離があると、社員がメリハリをつけてゆっくりと休めるスペースになります。
一方で、遠すぎると利用しにくくなるため、適度な距離を保つことが大切です。
また、ある程度の広さを確保することも大切です。
狭すぎる休憩室ではリフレッシュしにくいため、利用人数や用途に適した広さを検討するようにしましょう。

ポイント②用途の柔軟性を意識する

休憩室は、会議室を使うほどではない、小規模な打ち合わせをするのに適しています。
柔軟に使用できるレイアウトにしておくと、休憩室の活用度が高まるでしょう。
打ち合わせに備えて、小さめのテーブルやプロジェクターを置いておくことも可能です。

ポイント③社員の意見を取り入れる

より満足度の高い休憩室を作るためには、社員の意見が欠かせません。
性別や年齢が違う社員では、それぞれ休憩室に求めることが異なるでしょう。
休憩室を設置する前にヒアリングをおこない、要望を集めるのがおすすめです。
また、休憩室の運用ルールを事前に決めておくと、使用方法の違いによる社員同士のトラブルを防げます。

ポイント④家具にこだわる

家具やインテリアなどの細部にこだわることは、休憩室設置のポイントのひとつです。
オフィス用の家具メーカーの製品を選ぶと、事務的な印象になりやすい傾向があります。
家庭用の家具を選んだり、色があるもの、木製のものを取り入れたりすると、リラックスしやすい雰囲気に仕上がります。
快適性と同時に、企業ブランディングを考えることも大切です。
休憩室やそのほかの場所で企業イメージのカラーやモチーフを使用すれば、社内外に対するブランディングとして効果的です。

ポイント⑤用途を分けたレイアウトにする

柔軟性のある休憩室にすることは大切ですが、ある程度用途を分けてレイアウトする必要もあります。
社員同士のコミュニケーションを活性化させるためには、カフェスペースのような交流の場が役立ちます。
一方で、1人でゆっくり過ごせるスペースもあると、休憩室で多様な過ごし方ができるでしょう。
また、打ち合わせがしやすい椅子とリラックスできる椅子では、タイプが異なります。
休憩室の多様な用途を明確にしたうえで、それぞれに合った家具選びや配置をすると、快適性が高まります。

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まとめ

オフィスにおける休憩室は、働きやすさを向上させるために重要な存在です。
設置のメリットには、社員同士のコミュニケーションの促進や企業ブランディングの向上などが挙げられます。
休憩室設置のポイントは、設置場所や広さを検討することや、社員の意見を取り入れることなどです。

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